人工木デッキにカビが生えたときの対処法

2024年10月10日 2024年12月8日

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人工木デッキは、耐久性やメンテナンスの手軽さから人気の高いエクステリア素材ですが、環境条件や手入れ不足によってカビが発生することがあります。
人工木材は天然木材と比べてカビが生えにくい特徴がありますが、表面に湿気や汚れが溜まるとカビが繁殖することがあります。カビが生えたときには、早めの対処が重要です。ここでは、人工木デッキにカビが発生した際の対処法と予防策について解説します。

1. カビの原因を理解する

カビが発生する原因は主に湿気と汚れです。
人工木材は、樹脂と木粉などが混合された複合材料で作られており、樹脂が含まれているため湿気には強いものの、木粉部分が汚れを吸着しやすく、そこに湿気がたまることでカビが発生しやすくなります。特に、風通しが悪く、湿気がこもりやすい場所では、カビが発生しやすくなります。

カビが発生しやすい条件：

日当たりが悪く、湿気が多い環境
デッキ下の空間の風通りが悪い
汚れが長期間放置されている
雨などの水滴がデッキ表面に残りやすい

床板の反りによってデッキ表面に水が残りやすくなっているケース

天然木の床板は、温度や湿度の影響を受けて、反りが生じる性質があります。
天然木ほどではないものの、人工木の床板にも反りが生じることがあり、反りの影響で水が溜まりやすくなるケースがあります。

2. カビが生えたときの対処法

人工木デッキにカビが生えてしまった場合、すぐに対処することで被害を広げず、デッキを美しく保つことができます。以下の方法で、カビを効果的に除去しましょう。

対応方法：

水とデッキブラシでこすり洗いする： 軽度のカビであれば、デッキブラシと水を使ってしっかりとこすり洗いするだけで除去できる場合があります。ブラシは柔らかすぎず、しっかりと汚れを落とせる硬さのものを使用すると効果的です。
中性洗剤を使う： 水洗いだけでは落ちないカビには、中性洗剤を使用します。洗剤をカビの部分に塗布し、しばらく置いた後、デッキブラシでこすり洗いをします。デッキ全体を均一に洗うことで、カビだけでなく他の汚れも同時に除去できます。
カビ取り専用洗剤の使用： 中性洗剤でも効果がない頑固なカビには、カビ取り専用洗剤を使いましょう。人工木デッキ対応の洗剤を選び、洗剤の使用方法に従って処理します。化学薬品が含まれているため、使用前に取扱説明書を確認し、デッキにダメージを与えないか確認してから使用してください。
高圧洗浄機を使う： カビが広範囲に広がっている場合や、汚れが頑固な場合は、高圧洗浄機を使うのも効果的です。デッキ表面にダメージを与えないよう、圧力を調整しながら丁寧に洗浄します。ただし、強すぎる圧力は人工木デッキを傷つける可能性があるため、低圧で使用することが重要です。

ポイント：

仕上げは乾拭き： カビの除去作業が完了したら、乾拭きでデッキの上の水分をよく取ります。生乾きの状態にしておくと、カビ再発の第一歩となっていまいますので注意しましょう。

3. カビを防ぐための予防策

カビを除去した後は、再発を防ぐための対策が重要です。人工木デッキを清潔に保ち、湿気を溜め込まないようにすることで、カビの発生を予防しましょう。

予防策：

定期的な清掃： 定期的にデッキを掃き掃除し、葉っぱや泥、ゴミなどの汚れが溜まらないようにしましょう。特にデッキの隙間や水が溜まりやすい場所に注意を払いましょう。
デッキの乾燥を促す： 風通しの良い環境を維持することが、カビ予防に効果的です。特にデッキ下に湿気がこもる場合は、通気性を改善する工夫をしましょう。
防カビ剤を使用する： 定期的に防カビ剤を塗布することで、カビの発生を抑制できます。人工木材に対応した製品を選び、数ヶ月おきにメンテナンスを行うと良いでしょう。
水はけを改善する： 水が溜まらないようにデッキの傾斜や排水を改善します。人工木デッキの設置時にしっかりと水はけの良い構造にすることが重要です。改善には工事が必要となることも考えられますので、その時には専門業者に相談してみましょう。