フェンスが壊れた!そんな時にはどうすれば?
フェンスは、家や庭を守る重要なエクステリアですが、強風や老朽化、事故などで壊れてしまうことがあります。フェンスが破損すると、見た目の問題だけでなく、プライバシーの侵害や安全面でのリスクが発生するため、迅速に対応する必要があります。
そんなときのために、ここでは、フェンスの基本的な知識を解説し、壊れ方ごとの対応方法をご紹介します。
1. フェンスの基本的な知識
フェンスの構成
① パネル(フェンス本体)
通常、パネル1枚あたり幅2.0mほどのものが多いです。
② 柱
アルミ製やスチール製のものがあります。
③ 部品類
端部部品(パネルの端部を塞ぐキャップ)、連結部品(パネル同士を連結する部品)などがあり、概ねプラスチック製です。
フェンスの素材
アルミ、スチール、樹脂、木製などがありますが、現在設置されているものでは、アルミ製のフェンスが大半を占めます。
2. 被害状況を確認する
フェンスのどの部分が壊れているのかを確認しましょう。また、その際には、壊れた経緯や日時などを記録しておきましょう。後々、業者に修理を依頼する場合や保険を使用する場合などには、必要になる可能性があります。
3. フェンスの壊れかたごとの対応方法
① パネルが壊れたとき
フェンスのパネル部分が風や衝突などで割れたり、外れてしまった場合、比較的簡単に修理ができるケースもあります。
対応方法:
- 損傷はなく柱から外れてしまっているだけの場合: パネルが外れている場合は、プラスドライバーを用いて、柱にパネルを固定するための取り付け部品を一度外し、パネルを再度取付けます。しっかりと固定されていることを確認しましょう。
- 軽微な損傷の場合: パネルに軽微な傷が生じた場合には、アルミ用の補修塗料などを用いて傷を目立たなくする方法もあります。自分ではできなそうだったり、できるだけ綺麗に直したい場合には、専門のリペア業者に補修作業を依頼するのも選択肢のひとつです。
- ひどい損傷の場合: パネルに変形が生じる損傷がある場合には、パネル自体の交換をおすすめします。ついているものが未だ生産されている製品であれば、1枚だけの交換もできます。柱や部品などに損傷がない場合には、プラスドライバーがあれば自分で交換することも可能です。
注意点:
- 交換を行う際、元のフェンスと新しいパネルの色や素材が一致するか確認してください。日焼けや経年変化で色味が異なる場合は、見た目に影響が出ることがあります。
② 柱が壊れたとき
フェンスの支柱部分が壊れたり、傾いた場合は、パネル修理よりも大がかりな修理が必要になります。支柱はパネルを支える重要な役割のため、放置するとさらに大きな損傷が広がる可能性があります。
対応方法:
- 軽微な損傷の場合: 軽微な傷が生じている程度であれば、素材にあった補修塗料を用いて傷を目立たなくします。特にスチール製の柱などは傷から錆びが発生することもあるため、早めに補修しましょう。
- ひどい損傷の場合: 大きく曲がったり、錆びてしまっている場合は、交換が必要です。損傷した柱を工具を用いて引き抜く(または根元でカット)などして、新たに柱を建て直します。難しい作業になりますので、基本的には専門の業者に依頼されることをお勧めします。
③ フェンスの部品(端部部品や連結部品)が壊れたとき
フェンスの端部に使われているプラスチック製のキャップや、連結部材が壊れることもあります。プラスチック製のため劣化が進みやすいので、古いフェンスなどでは定期的に壊れがないか確認しましょう。
対応方法:
- 壊れたキャップや連結部材は、フェンスメーカーの純正部品を購入して交換するのが理想です。フェンスの商品名が分かる場合には、それらの情報をもとに、インターネットで部品を探し、交換を行いましょう。
- 商品名が分からない場合: フェンスのメーカー、パネルの大きさ(格子の太さやピッチ間隔)、柱の太さ、などの情報があれば、商品を特定することができるかもしれません。もしも、自分で分からない場合には、専門の業者やホームセンターのリフォーム部門に相談することで、解決するかもしれません。
- 部品がない場合: 特に古いフェンスだと、部品の供給が終了している場合があります。その際には、専門業者に相談して、代替の部品またはそれに代わる補強工事などによって、対応できる場合もあります。
4. 保険の適用
台風や当て逃げなどによる、フェンスの損傷であれば、火災保険などの損害保険を使用して、直すことができる場合もあります。
保険会社へ連絡して、壊れた経緯や損傷状況を伝えたうえで、補償対象になるか確認をしましょう。
まとめ
フェンスが壊れた際は、破損箇所によって適切な対応を行うことが大切です。パネルの破損は比較的簡単に修理できる一方で、柱や部品が壊れた場合には、慎重な作業や交換が必要です。特に柱の修理はフェンス全体の耐久性に直結するため、早めに対応し、必要であれば専門業者に依頼することをお勧めします。フェンスの破損を放置せず、適切に修理することで、家の安全性と美観を保ちましょう。
なにか、フェンスに関するお困りごとをお持ちの方は、弊社にご相談ください。