カーポートの屋根が雹で割れた!そんな時にはどうすれば?

雹(ひょう)は突然降り、車やカーポートに大きなダメージを与えることがあります。特にカーポートの屋根は、強い衝撃で割れてしまうことも珍しくありません。割れた屋根のままだと、カーポート本来の役割を失うだけでなく、再び雹が降ったときには車が直接の被害を受けてしまうため、早急な対応が必要です。ここでは、カーポートの屋根が雹で割れてしまった際に取るべきステップを詳しく解説します。

1. まずは安全を確保

雹が降り続けている状況では、まず自分と周囲の安全を確保しましょう。雹はその大きさにより落ちてくる速度も変わりますが、平均30~50km/hの速度で落ちてくるそうです。外部に出ることやカーポートの周辺に近づくのは避け、危険が去った後で状況を確認するようにしましょう。

2. 被害状況を確認する

雹が止んだ後、カーポートの屋根の状態を確認します。割れた部分がどの程度か、他の部分にもひびが入っていないか、フレームや支柱に損傷がないかをチェックしましょう。また、車や周囲の建物に被害がないかも確認することも重要です。

3. 割れた屋根材は残しておく

もし、カーポートの屋根が割れていて破片が地面に落ちていたら、捨てずに保管しておきましょう。後述する専門業者が見積りに訪れた際に、屋根材の厚みや色の確認がスムーズになります。

割れた屋根材がカーポートに残っている場合

屋根材が割れた状態でカーポート上部に残っている場合は、(風などで飛んでしまう場合を除き)高所作業で危険を伴うため、無理に外さずそのままの状態にしておきましょう。

割れた屋根材のイメージ

4. 保険を確認する

カーポートの屋根が自然災害で割れた場合、火災保険などの損害保険が適用されることがあります。特に雹による被害は、多くの保険でカバーされていることが多いため、まずは保険会社に連絡して契約内容を確認しましょう。被災状況を写真に撮っておいたり、被災した日時を記録しておくと、後の保険請求がスムーズに進めることができます。

5. 専門業者に修理を依頼する

屋根材の修理や交換は、専門の業者に依頼するのが最も安全で確実です。自分で修理を試みることもできますが、高所での作業は転落の危険性があったり、正しい工具や技術が必要なため、プロに任せる方が安心です。ただし、災害の発生直後は近隣住宅も同様の被害にあっていて、修理の依頼が混み合ってしまうことも多いため、なるべく迅速に専門業者へ連絡して見積りをしてもらうようにしましょう。

その際の、業者選びのポイントは以下の通りです。

  • 屋根材の修理や交換に対応しているか
  • 屋根材の修理や交換に関する経験や適切な知識を有しているか
  • 保険会社とのやりとり(見積内容の説明など)をしてくれるか
  • 適切な工事を行ってくれるか
  • 保証期間やアフターサービスはあるか

6. 屋根材の交換費用の目安

雹害の受けた屋根材を、新しいもの(ポリカーボネート材)に交換する費用は以下の通りです。

交換費用

材料費として屋根材1枚あたり12,000円程度、工賃として20,000~35,000円程度の費用がかかります。

保険の適用が可能な場合、修理・交換費用を自己負担なしで直せることもありますので、見積りを取る専門業者に相談の上で、適切な工事を行ってもらえるようにしましょう。

7. 今後の対策

雹による被害を防ぐため、今後の対策も検討しましょう。
アクリルよりも耐衝撃性に優れたポリカーボネート材の屋根材であっても、紫外線などによる経年劣化で靭性(材料のねばり強さ)が落ちると、雹によって破損しやすくなります。ポリカーボネート材を新しいもの交換することで、落雹による割れを防げる可能性が高まります。

また、既存のカーポートを撤去して、金属折板屋根のカーポートへ建て替えるなど、耐雹性能の高いものへ交換するのもひとつかもしれません。

カーポートの屋根が雹で割れてしまった場合、まずは安全を確保し、被害状況を確認した上で適切な応急処置を行うことが重要です。保険を確認し、必要な手続きを進めた後、専門業者に修理を依頼して、再発防止策を講じることで、将来的な被害を防ぐことができます。雹や自然災害に対しても、しっかりとした準備と対応を行うことで、大切な車や財産を守ることができるでしょう。

雹害などの災害対策に関するエクステリアのご相談は、ぜひ弊社にお声掛けください。